
こんにちは、ふー(@dr_fooooo)です。
ぼくは医師(小児科専門医、日本医師会認定産業医)であり、このブログでは主に医療にまつわるお話をしています。
今回は鼻水のお話。
こどもってすぐに鼻水出ますよね。
息が苦しそうに見えたり、寝苦しそうにしたりと、お母さん、お父さんも困ることが多いかと思います。
今回はその悩みにできる限り答えてみようと思い記事にしました。
Contents
なぜ赤ちゃんやこどもは鼻水が多いのか?
赤ちゃんやこども(乳幼児)は、大人と比べると鼻水が出やすいと言われています。
理由としては
- 鼻の粘膜が敏感(花粉症など)
- 気温の変化に反応しやすい
- 免疫が未熟で、よく風邪(ウイルス感染)をひきやすい
など、さまざまな理由があります。
鼻水って何のために出ているの?
鼻水の役割は、鼻の中の細菌(ばい菌)やウイルス、異物(花粉など)を外に出すためにあります。
本来であれば、無理して鼻水を止める必要はないのです。
もちろん寝られない、苦しそうなどの症状があれば、積極的に鼻水を止める必要があると思います。
よく風邪薬として抗ヒスタミン薬を出されていませんか?
ぼくも週に1回程度、クリニックで診察しているのですが、鼻水止めるために抗ヒスタミン薬(ポララミン、ザジテン、ザイザル、アレグラ、アレジオンなど)を処方してほしいお父さん・お母さんが多い印象です。
アレルギーによる鼻水(花粉症とか)は止まるかもしれませんが、風邪による鼻水にはあまり効果がないです!
抗ヒスタミン薬には副作用もあるため、積極的な使用はしないほうが良いです。
抗ヒスタミン薬(特にポララミン、ペリアクチンなど)の副作用としては
- 熱性けいれんを起こしやすくする
- 眠気、ふらつき
などがあります。
使う際は注意しましょう。
どうやって鼻水を対処するの?
鼻水を止める薬は積極的に使わない、また使っても効果がない場合は、鼻をかむなどの対応が1番です。
もちろん毎日行く必要はありません。
ぼくたち小児科医は鼻吸引の機械(鼻吸い器、吸引器)の購入をおすすめします。
ちなみに小児科医のこどもの多くは自宅に吸引器を置いていて、頻用しています(笑)
理由は便利だから。
使用方法が難しそう、痛そうなどと思われがちですが、こどもたちも慣れると楽になるので、自分からしたがるようになります。
おすすめの鼻吸い器(吸引器)は?
値段や大きさなどいろいろ考える必要があります。
値段や大きさに特にこだわりがない方
おすすめはダントツでこちら。
この電動鼻吸い器は本当に便利です。
ぼくも含め同僚の小児科医は全員自宅にあると言っても過言ではありません。
値段が1万円を超えることと、大きさがある程度あることを除けば、吸引もしっかりできるし、おすすめです!
Amazonのレビューも高評価なので見てみてください。
Amazonではなぜか医療機器の表示が出て、医療従事者かどうかの確認が出ますが、一般の方も多く利用しています。
楽天やヤフーショッピングでは表示が出ないので、おそらく問題ありません。
洗うのもそんなに面倒ではないです。
小さいお子さんや赤ちゃんの場合はノズルが合わない場合があるので、こちらの購入も合わせると良いと思います。
値段はかけたくない、鼻吸い器に場所を取りたくない方
その場合はこちら
こちらも電動ですが、電池式なので場所も取らないです。
先程のタイプと比べるとやや吸引力が落ちますが、それでも結構吸えます。
ぼくの家ではお出かけ用(実家帰省など)に購入して使っています。
まあまあおすすめです。
お金をかけたくない!
ぼくは使ったことないですが、こちらでしょうか。
こちらであれば、1,000円を切る安さです。
Amazonのレビューは賛否両論のようですが、外来でこれを使っているお母さん方に聞くと、意外と使えるとの意見も多いです。
まとめ
鼻水も理由があって出ている!
風邪の鼻水を止めるために抗ヒスタミン薬(鼻水止め)はおすすめしません!
ぼくを含め周りの小児科医は鼻吸い器を購入しています。
もちろん鼻水が長く続いているときは、副鼻腔炎など他の病気の場合もあるので、続く場合はかかりつけを受診しましょう!