
こんにちは、ふー(@dr_fooooo)です。
ぼくは普段小児科医としてこども病院で働いています。
このブログでは、小児科医であるぼくがわかりやすく医療のことをお伝えしています。
今回のお話は、お医者さんの給料のお話。
ぼくは以前から給料を公開してきました。
「実際、給料明細はどんなふうになっているの?」と気になる方もいたので、今回は以前働いていた(もう異動して働いていない)病院の給料明細を公開することとしました。
Contents
医師の平均年収ってどれくらい?
職業別の給料は、厚生労働省から公開されています。
平成28年の賃金構造基本統計調査によると平均年収は1142万円となっています。
毎月の給料(きまって支給する現金給与額)は95.2万円です。(手取り額ではなく、税込み額です)
日本人の平均年収は415万円なので、平均の3倍近くを稼いでいる計算になります!
今回公開する給料明細の前提
給料明細を公開する前に前提を確認します。
- 30代男性
- 市中病院勤務(元国立病院)
- 医者歴5-10年目
給料に影響するのはこの辺でしょうか。
医者の給料明細を公開!
基本給月額 325,200 円
地域手当 52,032 円
医師手当 150,400 円
救急医療医師従事手当 24,000 円
分娩取扱手当 20,000 円
宿日直手当 100,000 円
超過勤務手当 370,528 円
以上が基本給、手当になります。
給与支給総額 1,075,442 円
いろいろ引かれて、手取りは810,242円でした。
結構もらえています!
詳しく見てみよう!
見てみるとわかるのですが、基本給は少なく、医師は手当が充実しています。
というより、基本給をあげると退職金などに影響するので、手当でごまかしていると言った方が正確なのでしょう。
給与を円グラフでみてみると…
基本給
基本給は31%、つまり69%は手当になります。
サラリーマンの給料は知らないのですが、こんなものなのでしょうか?
超過勤務手当(残業代)
また超過勤務手当(いわゆる残業代)も給料の36%となります。
超過勤務手当 370,528 円で、84時間分ついていたので、時給換算では4308円になります。
本当はもっと働いているのですが、80時間以上はつけないようにしていました。
つけすぎても怒られるので…
今の働き方改革でどうなっているかはわかりませんが…
その他の手当
なかなか見ない手当もあると思うので簡単に紹介します。
地域手当
これは、地域の民間賃金水準を適切に反映するために主に民間賃金の高い地域に勤務する職員に支給するものだそうです。
ぼくもこの記事を書くときに調べて初めて知りました(笑)
医師手当
医師というだけで手当が出ます。
国家資格だからでしょうか?
ぼくの場合、給料全体の14%を占めていました。
救急医療医師従事手当
これは救急外来での診察を行った際に支払われる手当なのかな?←よくわかっていない(笑)
給料全体の2%でした。
分娩取扱手当
これは分娩時に小児科医が立ち会う場合(リスクが高い出産の場合)に支払われていました。
この病院では1件1万円。
月によっては10件くらい呼ばれていたので、給料が大きく変わっていました。
この給料では全体の2%でした。
宿日直手当
いわゆる当直代です。
手当がいろいろつく中、1回の当直で2万円しかつかなかったです。
この月は5回だったので、10万円。給料全体の10%でした。
まとめ
医師の給料明細は、基本給は低く、手当が充実していました。
ぼくは医員(平社員)だったので、基本給が低かったのかもしれませんが…
実際この病院に働いているときは、給料明細なんて見ていなかったので、いい勉強になりました。