
こんにちは、ふー(@dr_fooooo)です。
ぼくは執筆時(2018年9月)、小児科医でサブスペシャリティーの専門研修中であり、通常は当直をしていません。
2018年3月までは当直や外勤などで救急外来をやっていて、今回はその時のお話。
Contents
救急外来とは?
救急外来とは、休日や夜間に緊急性のある患者を対象に診療を行う外来です。
緊急性のある患者を診察するため、診察の順番は緊急性の有無に応じて変わるので,受け付け順でもないです。
緊急性が低いと判断された患者には診療までにかなり待つこともあります。
ちなみに救急外来とは別に病棟にも入院患者がいるため、救急外来が空いていても病棟の患者さんが重症だとなかなか診察できない場合があります。
みなさん救急外来ってどんなイメージでしょうか?
「救命病棟24時」や「コードブルー」などでも描かれていたりもしますが、救急外来は心肺停止や外傷などの重症患者の診察にあたるところです。
前いる病院では、小児科は1名で当直しています。
1人で小児科の入院患者の対応や救急外来を対応しています。
実は相当大変です。
ここからは問題になっているコンビニ受診について詳しく見ていきましょう。
コンビニ受診って何?
wikipediaにはこういう記載があります。
コンビニ受診(コンビニじゅしん)とは、一般的に外来診療をしていない休日や夜間の時間帯における、本来は救急外来を受診する緊急性のない軽症患者の行動のこと。
冬場なんかはインフルエンザが流行していて、診断目的で多数の方が大病院の救急外来を受診します。
夜間に診断してもらい、朝からしっかり休もうと思っている方もいるようで、救急外来には軽症患者が本当に多いです。
救急外来に軽症患者がたくさんきた場合どうなるのか?
コードブルーのドラマのような重症患者の人がいる中、風邪の人がきたらどうでしょう?
重症度の判定(トリアージ)や診察で、医者や看護師が重症患者から減ってしまい、重症患者の対応が困難になったりする可能性があります。
ちなみにですが、医師も疲弊し、医療崩壊が起きてしまいます。(実際地方では救急外来は輪番制になっているところも多いですし。)
軽症患者だとどんな対応になるのか。
軽症患者であれば基本的に検査はしません。
理由は簡単で急がない(緊急性がない)から。
救急外来に来れば自分の悪いところがわかり、治してもらえると思ってやってくる方が非常に多いですが、一般外来とは違い、
救急外来は、検査などができる平日日中までの応急処置をする場所です!
患者によっては、長時間待たされ、診察時間は短い、検査もされない、1日分しか薬は出ないから不満になる方もいますが、残念ながらそういうものです。
意地悪しているのではなく、検査を行う技師や薬剤師も1人当直であることが多く、検査や薬もたくさん出せません。
「軽症か重症かわからないから病院に行っているんだよ!」という方
ここでタイトルに戻ります。
雨の日だと患者数は少ないんです。
結局天候が悪ければ、軽症患者は来ないんです。
ちなみに受診料が別途かかるところだともっと来なくなります。
なので、僕はいつも思っています。
天候が悪くても受診しなきゃいけない、別途お金を払ってもいいから診て欲しいと思うのであれば、救急外来に来てください。
軽症なのか重症なのかは医師の判断じゃないとわからないことも多いと思います。
なので、診て欲しいのもわかります。
その場合に、本人にとって緊急性が高いかどうかは、病院にそこまでして行きたいかと同じだと思うんです。
大雨で「まあ、明日晴れたらでいいか」と思う程度であれば、緊急性はないです。
大雨でも「この症状は今までにない!受診しよう」などと思うのであれば、救急外来に行くべきだと思います。
まとめ
救急外来とは、休日や夜間に緊急性のある患者を対象に診療を行う外来です。
救急外来を利用する際の基準は、大雨や雪など天候が悪い時を想定しても「受診しよう!」と思えるのであれば行くべき。
こんな基準で救急外来を使っていただけたら、医療崩壊も進まないかもしれません。
しかもドラッグストアに売っている薬ならネットで買える世の中です。
よく起こる症状の薬は常備しても良いかもしれません。
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