こんにちは、ふー(@dr_fooooo)です。

ぼくは医師(小児科専門医、日本医師会認定産業医)であり、このブログでは主に医療にまつわるお話をしています。

今回はこどもがよくかかる病気のお話

夏かぜの代表的な疾患である手足口病(てあしくちびょう)についてお話したいと思います。

手足口病とは?

手足口病は乳幼児に多く感染する疾患で、手、足、下肢、口腔内、口唇に小水疱ができるウイルス性感染症です。

コクサッキーA16型、エンテロウイルスA71型の他、コクサッキーA10型などによっておこる事が知られています。

下のようにできる皮疹が特徴的です。

手足口病

手足口病の潜伏期間

幼児は3日から6日、大人は3日から7日程度と言われています。

手足口病はいつ流行するの?

毎年夏に入る6月頃から徐々に始まり、7月頃にピークを迎えます。

1歳に好発し、90%が5歳未満とされています。

でも学童や成人でも感染することがあります。

http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/handfootmouth/handfootmouth/

上の表を見るとわかるように夏場に流行が見られます。

近年は2年に1度のペースで大流行しています。

2018年は小規模な流行でしたが、2019年は大流行する恐れがあります。

手足口病の治療

手足口病典型图片(网路图)。

手足口病に有効なワクチンはなく、発症後は対症療法(自然治癒を待つこと)をおこなっていきます。

こまめな水分摂取で脱水を予防するようにしましょう。

発熱や喉の痛みは解熱鎮痛薬で楽にすることができます。

また発症した場合の生活指導(家族や友達に蔓延させないため)としては以下となります。

  • 手洗いとうがい

手指や咽頭に付いたウイルスを除去します。

接触感染が多いのでしっかりと手洗いをして、ウイルス量を減らしましょう。

  • 充分な睡眠と食事

体力、免疫力の向上を図ります。

  • タオルなど共有物をしっかり使い別ける

流行性角結膜炎(はやり目)ほどではありませんが、感染力は強いので、兄弟がいるご家庭ではタオルなどは分けたほうが良いかもしれません。

  • 症状が消失後も注意する

2週間程度は便からウイルスが検出されます。

排泄後の手洗いは徹底しましょう!

登園(登校)の出席停止の歴史

手足口病はかつて登園(登校)の出席停止の疾患でした。

しかし、2009年の文部科学省令改正から、ヘルパンギーナ、溶連菌感染症とともに出席停止の対象から外されました。

理由は発熱や発疹が完全に引いた様に見受けても、咽頭や排便で連続感染する状況を否定できず、数日間隔離した所で意味を成さないと判断されたかたらです。

そのため、登園許可という基準は存在しないので、主治医の判断になるかと思います。

一般的には「食事が充分に摂取でき」「発疹もひいて」来たら、登園許可を出すことが多いと思います。

手足口病のどんなところに注意すべきか

喉の炎症が強いと大変な場合があります。

特にこどもの場合では、本人の拒否的な行動で水分補給が難しくなります。

また流行時期が夏場のため、どれだけ脱水を予防できるかが大事になってきます!

胃腸炎のときのように少量頻回の摂取を心がけましょう!

水分の経口摂取が基本的な治療になります。

忘れがちなのが、糖分!

こどもは低血糖になりやすく、糖分の補給が行われないとケトン体という、気持ち悪い成分が溜まっていきます。

お茶やお水を飲ませるのではなく、アクアライトのような水分や糖分、ミネラルを含んだ飲み物を飲ませてあげましょう!

飲ませ方のコツは、少量(スプーン1口)から開始して、5-10分おきに徐々に飲む量を増やすやり方が安全です。

まとめ

手足口病は疾患名の部位に皮疹ができる病気ですが、咽頭痛が強い場合は脱水症の予防が必要となってきます。

ワクチンはありません。

手足口病を予防する1番の方法は、手洗い・うがいです!

もし発症した場合は、脱水予防にこまめに水分摂取を行いましょう!

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