
ぼくは今医者5年目、小児科3年目なので、2017年は小児科専門医の受験の年です。
2017年の小児科専門医の受験から論文が必須になっています。
ぼくはすでに終わっていますが、大変でした。
まあ、専門領域に行けば論文を書くことが多くなるので、遅かれ早かれという感じですね。
今回は専門医受験についてのお話。
小児科専門医になるためにはたくさん準備しなければいけないので、記事にしました。
小児科専門医になるためには
受験資格
受験資格について、小児科学会ホームページに記載されています。
2009年以降の医師国家試験合格者の受験資格
次の1)、2)をともに満たすことが必要です。
1)学会会員歴が引き続き3年以上、もしくは通算して5年以上であるもの。
2)2年間の卒後初期臨床研修を修了後、学会の指定した専門医研修施設(専門医研修関連施設を含む)において3年以上の研修を修了、または研修修了見込みであるもの。ただし、専門医研修期間のうち延べ6か月以上を研修支援施設で研修すること。
http://www.jpeds.or.jp/modules/specialist/index.php?content_id=31より
簡単に言えば、小児科の症例数がちゃんとある病院で3年間しっかり研修しましょうねということです。
これに関しては、到達することはたやすいかと思います。
出願書類
これがたくさんあって正直大変です。
必要なものはこれだけたくさんあります。
(1)受験出願書
(2)研修修了(見込)証明書:各研修施設から発行される
(3)症例要約指導証明書(オリジナルとコピー 1 部)
(4)症例要約・指定疾患チェックリスト(オリジナルとコピー 1 部)
(5)症例要約
(6)学会が指定する医学誌への論文掲載証明
(7)症例要約を保存した CD-R
(8)小児科専門医臨床研修手帳
(9)受験票他受領用封筒(定型長形 3 号封筒に 92 円切手貼付,受験者住所・氏名を明記すること)
(10)会員歴証明書
(11)医師免許証(写)(縮小可) (12)受験料振込受領書のコピー(受験料の振込が確認できるものを含む) (13)臨床研修修了登録証(写()2004 年以降の医師国家試験合格者は必要,厚労省から発行される)*2
(注意)上記(10)から(13)はホチキス留めすること.(13)は該当者のみ.
http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/sen_11_kokuji.pdfより
これを提出して初めて受験資格を得ることができます!
ここで時間がかかるものは…臨床研修修了登録証です。
これは初期研修が終わった際に厚生労働省に申請し取得するものなのですが、取得まで3か月程度かかります。
しかも女性で結婚して姓が変わっていると、書き換え申請した登録証の提出が求められます。
苗字が変わった方は厚生労働省の下記のサイトから早めに入手しましょう!
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/rinsyo/tourokusyo/
試験科目
当日の試験内容はこんな感じです。
(1)症例要約の評価
症例要約に記載する 30 症例については,実施細則 5.症例要約に示す 10 の疾病分野のそれぞれ について 2 症例以上(内,別添 2 の指定疾患リストから 1 疾患以上)を含むことが必要.(2)筆記試験
医師国家試験方式の MCQ 形式に準じた 140 題(一般問題 95 題,症例問題 45 題)(3)面接試問
提出された 30 症例の中の 2 症例について,2 人の面接委員により試問を行う.
http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/sen_11_kokuji.pdfより
まとめ
小児科専門医になるためにはやらなければいけないことがたくさんあります。
現在ぼくはせっせとサマリーを作成中。
提出期限が過ぎた(もしくは合格した)ところで、ぼくがまとめたサマリーを一部公開できればと思います。
医局に入っていない先生方は必見かもしれません。